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2013年6月14日

支倉常長って誰???

皆様は「支倉常長(はせくらつねなが)」という人物をご存じでしょうか?  1613年、伊達政宗は仙台領内でのキリスト教布教の容認と引き換えにメキシコとの直接貿易を求めて、イスパニア(スペイン)国王およびローマ教皇のもとに慶長遣欧使節を送りました。 その使節団を率いたのが、伊達家の家臣だった支倉常長でした。 常長は、現在の石巻市雄勝町で建造されたサン・ファン・バウティスタ号でメキシコを経てローマに渡り、教皇パウロ5世に拝謁を果たしました。 が!この頃日本では幕府のキリスト教弾圧が始まり、通商交渉は成功しませんでした。 その後常長は仙台に戻りますが、帰国時には禁教令が出ており、帰国から2年後病没しています。常長が持ち帰った品々は、キリシタンに関わるものとされ藩に没収され、250年もの間それらは常長の存在と共に忘れ去られていました。

仙台市博物館には、常長の肖像画や数少ない当時の貴重な資料が展示されています。 また、石巻にありますサン・ファン館では、サン・ファン・バウティスタ号の復元船を見る事が出来ます。現在は東日本大震災の影響で休館中ですが、ぜひ機会がありましたらご覧下さい。 今年は常長ら慶長遣欧使節がヨーロッパに向けて出港してから、400年の節目を迎えます。 様々な記念事業が行われる計画もある様です。 これを機会に、仙台では伊達政宗と同じくらいメジャーな支倉常長の存在を、皆さんに知ってもらえたらいいなと思います。 ちなみに、仙台には「支倉焼」というお菓子もあります。 ふじや千舟さんで販売されておりますので、是非一度ご賞味下さい。 フロント 本田恭子


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